40代男性が懐かしいと思う漫画60選!青春の名作たちを一挙紹介

40代男性が懐かしいと思う漫画60選!青春の名作たちを一挙紹介

かつて夢中になった漫画の物語やキャラクターは、誰にとっても特別な記憶として残り続けるものです。40代男性が懐かしいと感じる漫画には、青春時代を共に過ごした名作がたくさんあります。ドラゴンボールやスラムダンク、シティーハンターなど、80年代から90年代に連載され、アニメ化や映画化を通して今もなお愛され続けているこれらの作品は、熱いバトルや友情、笑いにあふれ、当時の読者の心を強くつかんできました。

本記事では、40代男性にとって特に懐かしい漫画を厳選し、そのストーリーやキャラクター、社会的な影響を振り返ります。青春時代を彩ったあのシーンが蘇り、心に響く名作がきっと見つかるでしょう。

目次

40代男性が懐かしいと思う漫画60選

ドラゴンボール(鳥山明)

漫画「ドラゴンボール」は、鳥山明が描いた日本の漫画作品で、1984年から1995年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されました。物語は、七つのドラゴンボールを集めると願いを叶えられるという伝説の宝と、主人公・孫悟空を中心に、冒険と成長、数々のバトルが描かれます。幼い頃に不思議な力を持つ悟空は、人々と出会い、修行を重ねて強敵たちと戦いを繰り広げる中で成長していきます。

特に「サイヤ人編」「フリーザ編」「セル編」「魔人ブウ編」といった複数の長編があり、各編ごとに悟空が一層強く成長していく様子が描かれるのが特徴です。また、同作は「友情」や「努力」を重視する少年漫画の要素をふんだんに盛り込みつつも、ユニークなキャラクターやコメディ要素も取り入れ、幅広い読者層に親しまれました。連載は長期にわたり、アニメや映画、ゲームなどのメディア展開も行われ、世界的な人気を誇る作品です。

幽☆遊☆白書(冨樫義博)

漫画「幽☆遊☆白書」は、冨樫義博が手掛けた作品で、1990年から1994年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載されました。物語は、交通事故で死亡した不良少年の浦飯幽助が主人公で、幽助が「霊界探偵」として妖怪や霊的な事件に関わっていくストーリーです。

始まりは、死後に霊界で幽助が試練を受け、生き返るチャンスを与えられるところから展開されます。やがて幽助は妖怪や霊が引き起こす事件を取り締まる霊界探偵として活動し、桑原、飛影、蔵馬などの仲間たちとともに暗黒武術会や魔界の扉などの危険な試練に挑みます。戦いと友情、そして自身の成長をテーマに、読者を引き込む魅力的なキャラクターと緻密なストーリー展開が特徴です。

特に幽助と仲間たちが繰り広げる死闘の数々は、少年漫画らしいバトル描写で注目を集め、テレビアニメも高視聴率を記録しました。また、深いテーマや複雑なキャラクター心理が描かれており、冨樫義博の代表作のひとつとなっています。

スラムダンク(井上雄彦)

「スラムダンク」は、井上雄彦によるバスケットボールを題材とした漫画で、1990年から1996年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されました。物語は、不良少年の桜木花道が、ひょんなことからバスケットボールに挑戦し、その過程で成長していく青春物語です。

バスケ初心者の桜木が、好きな少女・晴子の勧めで湘北高校バスケ部に入部し、やがてライバルであり天才プレイヤーである流川楓や、赤木剛憲、三井寿ら仲間たちとともに、全国大会出場を目指して奮闘します。試合での努力や挫折、チームメイトとの友情が丁寧に描かれ、桜木が本気でバスケに向き合うようになる姿は多くの読者の共感を呼びました。

「スラムダンク」はそのリアルなバスケット描写とともに、感動的な人間ドラマとしても人気があり、連載当時に日本のバスケットボール人気を高めたと言われるほどの社会現象となりました。

シティーハンター(北条司)

「シティーハンター」は、北条司によって描かれたアクションコメディ漫画で、1985年から1991年にかけて『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されました。物語の主人公は、新宿を拠点に活動する「シティーハンター」という凄腕のスイーパー(始末屋)・冴羽獠(さえばりょう)です。獠は「XYZ」と書かれた伝言板を介して依頼を受け、ボディーガードや探偵のような活動を行いますが、その依頼人はほとんどが美女であり、獠は彼女たちにいつも色気を見せる一面もあります。

物語の初期には、獠の相棒である槇村秀幸が登場しますが、彼は犯罪組織に命を奪われてしまいます。その後、獠は槇村の妹である槇村香(まきむらかおり)とコンビを組み、仕事を続けていきます。香は獠の無駄なスケベ心に容赦なくハンマーで突っ込みを入れるなど、コミカルな展開が盛り込まれている一方で、獠が仕事のときには一流のスナイパーとして高い戦闘技術を見せるなど、ハードボイルドな一面も備わっています。

「シティーハンター」は、依頼ごとに完結するストーリー形式で展開されているため、読みやすさも特徴の一つです。アニメや映画にもなり、長く愛されているシリーズとなっています。

北斗の拳(武論尊・原哲夫)

「北斗の拳」は、原作・武論尊(ぶろんそん)、作画・原哲夫によって描かれた、核戦争後の荒廃した世界を舞台とするハードボイルドなアクション漫画で、1983年から1988年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載されました。物語の舞台は、文明が崩壊し暴力が支配する199X年の地球です。この世界で「北斗神拳」という伝説の暗殺拳を使いこなすケンシロウが、弱者を守りながらさまざまな強敵と戦いを繰り広げます。

ケンシロウは、かつて親友である南斗聖拳の使い手シンによって背中に七つの傷を刻まれ、愛する女性ユリアを奪われました。彼はシンへの復讐を果たすべく荒野を旅し、その中でリンやバットといった仲間たちと出会い、南斗六聖拳の使い手や、かつての兄弟子であり最大の宿敵・ラオウといった多くの強敵と命がけの戦いを繰り広げます。

ケンシロウが放つ「お前はもう死んでいる」というセリフや、独特の断末魔が人気を呼び、漫画史に残る名作として知られています。迫力ある戦闘シーンと壮絶な宿命の対決は多くのファンに愛され、アニメやゲームなど、さまざまなメディアに展開されました。

ジョジョの奇妙な冒険(荒木飛呂彦)

「ジョジョの奇妙な冒険」は、荒木飛呂彦(あらきひろひこ)が手掛ける長編漫画で、1986年に『週刊少年ジャンプ』で連載が始まり、現在は『ウルトラジャンプ』で継続中です。作品のテーマは「人間讃歌」で、ジョースター一族の長い歴史を中心に、それぞれの時代の主人公が独特な能力や敵に挑む姿が描かれます。

物語は19世紀イギリスに住むジョナサン・ジョースターと養子のディオ・ブランドーとの因縁から始まります。やがてディオは吸血鬼となり、ジョナサンは「波紋」という特殊な力を身につけて戦いを挑むことになります。続くシリーズではジョナサンの血統を引き継ぐ子孫が、ディオやその後継者たち、さらには「スタンド」という特殊能力を持つ者たちと戦うという構成で、それぞれの主人公が変わるごとに物語の舞台やジャンルも一新されます。

特にPart3以降は、スタンドと呼ばれる「精神エネルギーを具現化した存在」が物語の中心となり、戦いに戦略性や独自のスタイルが加わります。また、ジョジョのキャラクターは個性的で、台詞やポーズにも特徴があり、「ジョジョ立ち」などのユニークな表現で知られます。大胆な絵柄と、複雑で多層的なストーリーが多くの読者を引き付け、長きにわたる連載の中で、アニメやゲーム、小説化など多岐にわたるメディア展開も行われています。

ろくでなしBLUES(森田まさのり)

「ろくでなしBLUES」は、森田まさのりによって描かれた学園ヤンキー漫画で、1988年から1997年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載されました。物語の舞台は東京都武蔵野市にある架空の高校「帝拳高校」で、主人公・前田太尊(たたそん)を中心に、ヤンキーたちの友情や対立、青春の葛藤が描かれます。

太尊はケンカが強く、ボクシングを志す熱血漢で、仲間や恋人との日常や他校の不良とのバトルを通して成長していきます。作中には、ボクシングやギャグ要素も盛り込まれ、笑いと真剣な戦いが交錯するエピソードが特徴です。また、各キャラクターの名前がボクシング選手や格闘家にちなんでおり、個性的で親しみやすいキャラクターたちが揃っています。

「ろくでなしBLUES」は、友情や挫折、青春の悩みなど、若者のリアルな感情に迫るストーリー展開が支持を集め、長く愛されてきた作品です。連載中には、アニメ化や実写映画化もされ、1990年代のジャンプ作品の中でも印象深い作品として知られています。

タッチ(あだち充)

「タッチ」は、あだち充による青春野球漫画で、1981年から1986年まで『週刊少年サンデー』(小学館)で連載されました。物語は、双子の兄弟である上杉達也と上杉和也、そして彼らの幼馴染である浅倉南の3人の恋愛と野球への情熱を描いた青春ストーリーです。

双子の兄・達也は要領が良く、軽い性格でスポーツにもあまり真剣に取り組んでいませんが、弟の和也は野球部のエースとして甲子園を目指す努力家です。物語は、南の夢である「甲子園に連れて行って」という願いを果たすために頑張る和也と、彼に反発しつつも成長していく達也の葛藤と成長を軸に展開されます。しかし、地区大会目前で和也が事故で亡くなってしまい、達也は和也の夢を引き継いでエースとして野球部に入部し、甲子園を目指すようになります。

「タッチ」は、切なくも温かい三角関係と兄弟愛を描き、多くの読者に感動を与えました。連載終了後も多くのファンに支持され、アニメ化や映画化もされて、あだち充氏の代表作として名高い作品です。

キン肉マン(ゆでたまご)

「キン肉マン」は、ゆでたまご(嶋田隆司と中井義則)によるヒーロー漫画で、1979年から1987年にかけて『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されました。この作品は、落ちこぼれ超人である主人公・キン肉マンが、さまざまな怪獣や強敵たちと戦い、成長していく過程を描いた作品です。

キン肉マンは当初、地球を襲う怪獣たちと戦うヒーローとして登場しますが、やがてプロレスをテーマにした「超人オリンピック」や「宇宙超人タッグトーナメント」などの大会で、ライバルや仲間と競い合う展開が中心になります。ストーリーが進むごとに、キン肉マンはタッグパートナーのテリーマンや、ライバルであるロビンマスク、悪魔超人のバッファローマンといった個性的なキャラクターと友情を深め、数々の困難を乗り越えていきます。

ギャグとシリアスな戦いが織り交ぜられた「キン肉マン」は、多彩なキャラクターと独特の必殺技が特徴で、当時の少年漫画の枠を超えた人気を博しました。また、アニメや映画にも展開され、現在でも新シリーズが続くなど、根強いファンを持つ長寿作品です。

Dr.スランプ(鳥山明)

「Dr.スランプ」は、鳥山明によって描かれたギャグ漫画で、1980年から1984年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されました。物語の舞台はペンギン村という架空の村で、そこに住む天才科学者・則巻千兵衛と彼が作ったロボットの少女・アラレを中心に、愉快で奇想天外な日常が描かれます。

則巻千兵衛は、常識はずれで超人的なパワーを持つアラレを「理想的な美少女」として誕生させますが、アラレはひょうきんで無邪気、少しずれた行動をとりがちです。物語では、アラレと千兵衛、そしてペンギン村の個性豊かな住人たちが織りなすドタバタコメディが展開され、シュールで斬新なギャグの数々が多くの読者を魅了しました。

特に、鳥山明氏の独特なキャラクターデザインとユーモアセンスが光り、のちの「ドラゴンボール」にも通じる独創的な世界観が感じられる作品です。「Dr.スランプ」はアニメ化もされ、大ヒットとなり、鳥山明氏の人気を決定づけた作品の一つです。

キャプテン翼(高橋陽一)

「キャプテン翼」は、高橋陽一が描いたサッカー漫画で、1981年から1988年にかけて『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されました。物語はサッカーを愛する少年・大空翼を主人公に、彼と仲間たちが全国大会や国際試合で成長し、活躍する姿を描いた作品です。

主人公の大空翼は、小学6年生の時に転校先でサッカーと出会い、サッカー部の仲間たちと全国大会優勝を目指します。彼の驚異的なサッカー技術と情熱は、周囲に影響を与え、個性豊かなライバルや仲間との切磋琢磨を通じて、さらに成長していきます。中学、高校と進むにつれ、次第に国際試合へと舞台が移り、彼の挑戦は日本代表として世界に広がっていきます。

「キャプテン翼」は、当時の日本にサッカーブームを巻き起こし、サッカー選手を夢見る子どもたちに大きな影響を与えました。派手な必殺技や迫力ある試合描写が特徴で、アニメ化やゲーム化もされ、国内外で根強い人気を持つ作品です。

るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-(和月伸宏)

「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」は、和月伸宏によって描かれた剣劇アクション漫画で、1994年から1999年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されました。明治時代の日本を舞台に、かつて「人斬り抜刀斎」として恐れられた主人公・緋村剣心(ひむらけんしん)が過去の罪を償いながら、新しい時代を生きる姿が描かれます。

剣心は、かつて幕末の動乱期に数多くの人間を斬った剣客で、時代が明治に変わると「逆刃刀」という刃を逆にした剣を携え、二度と人を斬らないと誓い、流浪人として旅を続けます。物語は、剣心が東京で神谷道場の師範代・神谷薫と出会い、道場に身を寄せながら、さまざまな敵と戦うことで自らの贖罪を果たそうとする姿が中心に描かれます。道中で出会った仲間や強敵との対決を通して、剣心は新たな生き方を模索していきます。

「るろうに剣心」は、剣術アクションと緻密な時代背景、また剣心の複雑な過去が交錯する物語が魅力です。アニメ化や実写映画化もされ、特に剣心の「不殺(ころさず)」の誓いとそれを守るための葛藤が多くの読者の共感を呼びました。

グラップラー刃牙(板垣恵介)

「グラップラー刃牙」は、板垣恵介によって描かれた格闘漫画で、1991年から1999年まで『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載されました。物語の主人公は地下格闘技戦士である範馬刃牙(はんまばき)で、彼が強さを求めるあまり、あらゆる格闘家や強敵と戦いを繰り広げる様子を描いています。

刃牙は、最強と謳われる父・範馬勇次郎を超えることを目標に、プロレスやボクシング、空手など多岐にわたる格闘技を使うライバルたちと戦います。地下闘技場の試合や、過酷なトレーニングを経て、刃牙は次第にその才能を開花させ、強敵たちとの壮絶なバトルを通じて成長していきます。作品には、現実の格闘技や人体の知識をもとにした描写が多く、圧倒的な戦闘シーンと迫力ある絵柄が魅力です。

「グラップラー刃牙」はその後も「バキ」「範馬刃牙」などの続編が連載されるなど、シリーズ全体が長く愛され続けています。

めぞん一刻(高橋留美子)

「めぞん一刻」は、高橋留美子によるラブコメディ漫画で、1980年から1987年まで『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載されました。物語は、古びたアパート「一刻館」を舞台に、主人公・五代裕作と一刻館の管理人・音無響子を中心とした住人たちの騒動と恋愛模様が描かれます。

五代裕作は浪人生で、一刻館の住人たちに振り回されながらも、未亡人の響子に惹かれていきます。一方、響子は亡き夫への思いと新しい恋の間で葛藤しつつ、五代との関係を徐々に深めていきます。物語は、五代が響子に対する想いを募らせる中で、彼女との関係や周囲の人間関係が複雑に絡み合い、次第に成長していく二人の姿が丁寧に描かれています。

「めぞん一刻」は、笑いあり涙ありの人間ドラマが人気で、ラブコメディの金字塔として多くのファンに支持されています。また、アニメ化もされ、さまざまな年代で愛される作品です。

YAWARA!(浦沢直樹)

「YAWARA!」は、浦沢直樹が描いた柔道をテーマにしたスポーツ漫画で、1986年から1993年まで『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて連載されました。物語の主人公は、天才的な柔道の才能を持つ少女・猪熊柔(いのくまやわら)で、彼女が柔道と日常生活の間で揺れ動きながら成長していく姿を描いています。

柔は、祖父の猪熊滋悟郎にオリンピック金メダリストになることを期待されるも、本人は普通の女の子として平凡な生活を送りたいと考えています。しかし、さまざまなライバルや大会に挑む中で、柔は柔道に対する意識が変わり、次第にその才能を発揮していきます。作中では恋愛や青春の葛藤も描かれ、柔の成長や人間関係が丁寧に表現されています。

「YAWARA!」はスポーツ漫画としてだけでなく、青春と恋愛を巧みに織り交ぜたストーリーが幅広い読者に支持されました。また、アニメ化や映画化もされ、90年代を代表する作品の一つとして知られています。

CITY HUNTER(北条司)

「CITY HUNTER(シティーハンター)」は、北条司によるアクションコメディ漫画で、1985年から1991年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)に連載されました。主人公の冴羽獠(さえばりょう)は、「シティーハンター」と呼ばれるプロのスイーパー(始末屋)で、依頼を受けてボディーガードや探偵など、表には出せない仕事を請け負っています。

物語は、新宿を舞台に、獠が美女からの依頼を引き受けて事件を解決していくスタイルで進みます。相棒の槇村香(まきむらかおり)は、獠のスケベな性格に容赦なくハンマーを振り下ろすなど、コミカルなやり取りが魅力的です。しかし、獠の腕は一流で、仕事では冷静に敵を倒していきます。このギャップが「CITY HUNTER」の独特の魅力です。

「CITY HUNTER」は、アクションとコメディが絶妙に組み合わさった作品として長く愛され、アニメ化や映画化もされて高い人気を誇りました。特に依頼人とのエピソードごとに完結する物語の構成が、多くの読者に親しみやすさを感じさせました。

ドラゴンクエスト ダイの大冒険(三条陸・稲田浩司)

「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」は、三条陸(さんじょうりく)の原作、稲田浩司(いなだこうじ)の作画によるファンタジー漫画で、1989年から1996年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されました。この作品は、人気RPG「ドラゴンクエスト」をベースにしており、勇者として魔王と戦う少年・ダイの成長と冒険が描かれます。

ダイは、魔王軍に支配されていたデルムリン島で育った少年で、ある日勇者に憧れを抱き、魔物や仲間と共に魔王軍に立ち向かう決意をします。彼の旅では、師匠であるアバンや仲間のポップ、マァムとともに、魔王やその配下の軍団との激しい戦いが繰り広げられます。物語が進むにつれ、ダイは「竜の騎士」という出自や、仲間との友情、宿命と向き合いながら真の強さを求めて成長していきます。

「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」は、ゲームの世界観を生かした王道の冒険ファンタジーで、アニメ化やゲーム化もされ、世代を超えて親しまれてきました。物語の緻密な構成と、戦いや友情の熱い展開が多くの読者の心をつかんだ作品です。

地獄先生ぬ~べ~(真倉翔・岡野剛)

「地獄先生ぬ~べ~」は、真倉翔(原作)と岡野剛(作画)によるホラーコメディ漫画で、1993年から1999年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載されました。物語の主人公は、霊能力を持つ小学校教師・鵺野鳴介(ぬえのめいすけ)、通称「ぬ~べ~」です。彼は右手に封印された鬼の力「鬼の手」を用い、児童たちを狙う妖怪や悪霊と戦い、彼らを守ります。

ぬ~べ~が勤める童守小学校にはさまざまな怪異が起こり、彼は優しい教師として生徒たちと接しつつ、時には鬼の力を使って悪霊を倒します。物語にはホラーだけでなく、心温まるエピソードやユーモアが散りばめられており、ホラー漫画でありながらも親しみやすい作品となっています。さまざまな妖怪や怪異が登場するエピソードは、多くの読者を引きつけ、アニメ化もされて人気を博しました。

ウイングマン(桂正和)

「ウイングマン」は、桂正和が描いたヒーロー漫画で、1983年から1985年にかけて『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されました。主人公は、正義のヒーローを夢見る高校生・広野健太(ひろのけんた)で、ある日、異世界ポドリムスからやってきた少女・あおいと出会い、彼女が持つ「ドリムノート」を手に入れたことをきっかけに、「ウイングマン」というヒーローに変身して活躍します。

ドリムノートに書いた内容を実現できる力を持ち、健太はこれを使って理想のヒーロー像を実現していきますが、その能力を狙うポドリムスの悪党たちが次々と現れ、彼と仲間たちは平和を守るために奮闘します。「ウイングマン」は、桂氏の斬新なアイデアとラブコメディの要素も取り入れられており、コミカルな一面も人気の理由となりました。アニメ化もされ、ヒーロー作品としての存在感を確立した作品です。

ハイスクール!奇面組(新沢基栄)

「ハイスクール!奇面組」は、新沢基栄(にいざわもとえい)が手がけた学園コメディ漫画で、1982年から1987年にかけて『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されました。物語は、個性豊かな5人組の男子高校生が通う一風変わった学校生活を描いています。主人公・一堂零(いちどうれい)を中心とした「奇面組」は、ユニークで変わったメンバーが集まるグループで、さまざまな騒動を巻き起こします。

奇面組のメンバーは、個性的な外見と奇妙な行動で周囲を驚かせ、毎回のようにハチャメチャな事件が起こります。ギャグ満載の学園生活がメインですが、友人たちとの絆や友情の描写もあり、笑いと感動が交互に描かれています。「ハイスクール!奇面組」はアニメ化もされ、その独特のギャグとキャラクターが多くのファンに愛される作品となりました。

ちなみに中学生編の『3年奇面組』は1980年から1982年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されていた。アニメ『ハイスクール!奇面組』では中学生編のエピソードも含まれてる。

おぼっちゃまくん(小林よしのり)

「おぼっちゃまくん」は、小林よしのりによるギャグ漫画で、1986年から1994年まで『月刊コロコロコミック』(小学館)にて連載されました。物語の主人公は、日本屈指の大金持ちである御坊財閥の御曹司・御坊茶魔(おぼうちゃま)。茶魔は、一般的な常識とはかけ離れた超セレブ生活を送り、彼の言動や金持ち特有の派手な行動がコミカルに描かれています。

茶魔は「茶魔語」という独自の言葉を使い、豪快な金持ち生活を満喫しながらも、周囲を巻き込んでの騒動を次々と引き起こします。お金を惜しみなく使い、奇抜な発想で問題を解決する一方、憎めない性格で愛されるキャラクターです。「おぼっちゃまくん」は、社会風刺的なギャグも含み、小学生を中心に人気を集め、アニメ化もされました。

花の慶次 -雲のかなたに-(隆慶一郎・原哲夫)

「花の慶次 -雲のかなたに-」は、隆慶一郎の小説『一夢庵風流記』を原作とし、原哲夫が作画を手がけた歴史漫画です。1989年の読切作品と、1990年から1993年にかけて『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されました。物語は、戦国時代の武将・前田慶次(まえだけいじ)を主人公に、自由奔放で豪快な彼の生き様を描いています。

慶次は、型破りで豪放な性格ながらも、強さと義理人情を備えた魅力的な人物で、多くの戦国武将たちと関わりながら数々の戦いに挑みます。彼は戦場でも、敵味方関係なく義を重んじ、豪快な言動と共に戦国の世を渡り歩きます。その圧倒的な戦闘力と生き様が多くの人々を魅了し、彼の冒険は歴史ロマンと痛快さが融合したストーリーとして展開されます。「花の慶次」は、原哲夫氏の緻密な作画と重厚な物語で多くのファンを魅了し、戦国武将を題材にした作品の中でも高い人気を誇る作品です。

キテレツ大百科(藤子・F・不二雄)

「キテレツ大百科」は、藤子・F・不二雄による発明をテーマとした漫画で、1974年から1977年まで『こどもの光』(家の光協会)にて連載されました。物語の主人公は、発明が得意な小学生・木手英一(通称キテレツ)で、彼が江戸時代の祖先が遺した「キテレツ大百科」に書かれた様々な発明品をもとに、奇妙な道具を作り出していきます。

キテレツは「キテレツ大百科」を参考に、ロボットの「コロ助」をはじめとするユニークな道具を作り出し、友人たちと日常生活でさまざまな事件や冒険を繰り広げます。作中には不思議な発明品が登場し、キテレツとコロ助の温かい友情が描かれるとともに、発明がもたらす騒動やトラブルがユーモラスに展開されます。「キテレツ大百科」は、アニメ化もされて広く親しまれ、藤子・F・不二雄氏の代表作のひとつとして多くの人々に愛されています。

コブラ(寺沢武一)

「コブラ」は、寺沢武一によるSFアクション漫画で、1978年から1984年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載されました。物語の主人公は、伝説の宇宙海賊であり、左腕に強力な武器「サイコガン」を持つコブラという男で、彼が相棒のアーマロイド・レディとともに宇宙を舞台に冒険を繰り広げます。

コブラは、華麗で豪放な性格と抜群の戦闘能力を備えており、宇宙のさまざまな惑星で敵や賞金稼ぎと戦い、財宝や美女、秘密に迫る冒険に挑みます。彼のユーモアと強さが魅力となり、物語にはスリルとロマンが詰め込まれています。「コブラ」はそのスタイリッシュなキャラクターと未来的な世界観が人気を呼び、アニメや映画化もされ、SF作品として高い評価を受けました。

逮捕しちゃうぞ(藤島康介)

「逮捕しちゃうぞ」は、藤島康介による警察官の生活を描いたコメディ漫画で、1986年から1992年まで『モーニング・パーティー増刊』(講談社)や『モーニング』(講談社)にて連載されました。主人公は、墨東署の交通課に勤める女性警察官の辻本夏実(つじもとなつみ)と小早川美幸(こばやかわみゆき)で、二人はコンビを組んで日々さまざまな事件やトラブルに対応していきます。

夏実は行動的でパワフルな性格、一方で美幸は冷静沈着なメカニック好きという対照的なキャラクターが特徴です。二人が協力し合いながら、時にドタバタしながらも事件を解決していく様子がコミカルに描かれます。交通課の業務を題材にしながらも、二人の絆や成長も描かれ、読者に親しまれました。「逮捕しちゃうぞ」はアニメや実写ドラマ化もされ、多くのファンに愛されています。

美味しんぼ(雁屋哲・花咲アキラ)

「美味しんぼ」は、雁屋哲(原作)と花咲アキラ(作画)によるグルメ漫画で、1983年から2014年まで『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて長期連載されました。物語は、東西新聞社に勤める主人公・山岡士郎(やまおかしろう)と、その同僚でありパートナーの栗田ゆう子が「究極のメニュー」を作り上げるために食材や料理を追求する姿を描きます。

山岡は美食家でありながらも一風変わった性格で、料理に対して厳しい視点を持ち、食材の質や本物の味にこだわります。彼とゆう子はさまざまな料理人や食材と出会いながら、料理の本質や日本の食文化に迫っていきます。作中には料理や食材にまつわる知識や社会問題が描かれ、料理の魅力と共に奥深いテーマが織り交ぜられています。「美味しんぼ」はグルメ漫画の代表作としてアニメ化もされ、長く愛される作品です。

うる星やつら(高橋留美子)

「うる星やつら」は高橋留美子による漫画作品で、『週刊少年サンデー』(小学館)にて1978年から1987年まで連載されました。

この作品は、浮気者の高校生・諸星あたると、彼を一途に愛する宇宙人の美少女・ラムを中心に、地球と異星を舞台としたドタバタラブコメディです。物語は、地球を侵略しに来た鬼族の代表であるラムと、地球代表に選ばれたあたるの「鬼ごっこ」から始まります。ラムを追いかけて「勝って結婚じゃ~!」と叫んだあたるを、ラムは自分に求婚していると勘違い。こうしてあたるのもとにラムが住みつくことで、奇妙な同居生活が始まります。

ギャグ、恋愛、SF要素が入り混じった世界観が支持され、アニメ化や映画化もされるなど、高橋氏の代表作の一つとして多くのファンに愛されています。

らんま1/2(高橋留美子)

「らんま1/2」は、高橋留美子によるラブコメディと武闘を組み合わせた漫画で、1987年から1996年まで『週刊少年サンデー』(小学館)で連載されました。物語の主人公は、無差別格闘流の修行中に呪泉郷で水に落ちたことで、水をかぶると女に変身してしまうという呪いを受けた少年・早乙女乱馬です。

乱馬は、同じ流派を受け継ぐ天道家に居候し、天道道場の娘・あかねと許婚関係にありますが、お互い素直になれない性格で、さまざまなトラブルが絶えません。さらに、乱馬には数々のライバルや奇妙なキャラクターが次々と現れ、ドタバタの格闘と恋愛が展開されます。

「らんま1/2」は、変身を活かしたギャグやアクションが盛り込まれ、アニメ化もされるなど、高橋留美子氏の代表作として国内外で広く親しまれています。

三丁目の夕日(西岸良平)

「三丁目の夕日」は、西岸良平による漫画作品で、1974年から『ビッグコミックオリジナル』(小学館)にて連載されています。

この物語は昭和30年代の東京・夕日町三丁目を舞台に、そこに住む人々の日常を一話完結型で描いています。家族や近隣の人々との温かい交流や、戦後の日本における懐かしい風景が、細やかなタッチで表現されています。また、貧しくもどこか心温まる昭和の人情や絆がテーマとして描かれ、時代を超えて多くの読者に愛されています。

この作品は映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の原作でもあり、日本人のノスタルジーに深く根ざした名作として親しまれています。

ついでにとんちんかん(えんどコイチ)

「ついでにとんちんかん」は、えんどコイチによるギャグ漫画で、『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1985年から1989年まで連載されました。

物語は、「怪盗とんちんかん」と呼ばれる一風変わった怪盗団が、盗む価値のない品物をわざわざ予告状を出して盗むという、奇想天外なストーリーが中心です。連載が進むにつれ、学園コメディやキャラクターごとのエピソードなども描かれるようになり、コメディと人情が入り交じった物語へと発展していきました。主人公の間抜作(はざまぬけさく)らが巻き起こすドタバタ騒動が特徴で、アニメ化もされて多くのファンを楽しませた作品です。

ジャングルの王者ターちゃん(徳弘正也)

「ジャングルの王者ターちゃん」は、徳弘正也による漫画作品で、『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1988年から1995年まで連載されました。

物語は、アフリカのサバンナを舞台に、ジャングルを守る野生児・ターちゃんが密猟者や悪党と戦いながら、動物と自然を守る姿を描いています。当初は「ターザン」のパロディ的なギャグ漫画としてスタートしましたが、後にタイトルが「新ジャングルの王者ターちゃん」に変更され、長編の格闘アクション作品に進化しました。下ネタや独特のギャグ要素を織り交ぜつつ、時にはシリアスな戦いも展開され、アニメ化もされた人気作です。

機動警察パトレイバー(ゆうきまさみ)

「機動警察パトレイバー」は、ヘッドギア(ゆうきまさみ氏らが所属するクリエイターチーム)によるメディアミックス作品で、1988年から展開。漫画は『週刊少年サンデー』(小学館)で1988年から1994年で連載されました。

舞台は近未来の東京で、ロボット技術が発達し「レイバー」と呼ばれる作業用機械が各分野で活用されていますが、レイバーによる犯罪が増加したため、警視庁は「特車二課」というレイバー専門部隊を新設します。主人公たちはレイバー部隊「特車二課第二小隊」の一員であり、さまざまな事件や陰謀に立ち向かいながら成長していきます。産業や犯罪にまつわる社会的なテーマと、人間ドラマが交錯する作品で、アニメや映画としても多くの人気を集めました。

キャッツ♥アイ(北条司)

「キャッツ♥アイ」は、北条司による漫画作品で、1981年から1984年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載されました。

物語は、美術品を狙う謎の怪盗「キャッツアイ」と、彼女を捕まえようとする刑事・内海俊夫との対立と恋愛が絡み合うラブサスペンスです。実はキャッツアイは来生瞳をはじめとする3人の姉妹で構成されており、瞳は内海の恋人でもあります。彼女たちが狙う美術品は、行方不明の父親が遺した作品ばかりで、その目的は父との再会。恋人の追跡をかわしながら父の遺品を集める三姉妹の切なくもスリリングな物語が展開されます。

魁!!男塾(宮下あきら)

「魁!!男塾」は宮下あきらによる漫画で、1985年から1991年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載されました。

舞台は、不良少年を集め過酷なスパルタ教育を施す「男塾」で、主人公・剣桃太郎や個性豊かな塾生たちが、友情と根性を試されながら様々な困難に立ち向かう物語です。物語は当初ギャグ要素を含んだ作風でしたが、次第に「驚邏大四凶殺」や「天挑五輪大武會」などの壮絶な決闘が描かれるバトル漫画に移行しました。作品全体を通して、死闘を超えても甦るキャラクターの不屈の精神と、塾生同士の熱い友情が強調され、シリアスで迫力あるバトルが展開されていきます。

こちら葛飾区亀有公園前派出所(秋本治)

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は、秋本治によって1976年から2016年まで『週刊少年ジャンプ』で連載され、日本の漫画界で最も長い連載記録を持つ作品の一つです。

舞台は東京都葛飾区亀有公園前派出所で、主人公の警察官・両津勘吉が、仲間たちや町の人々と繰り広げるドタバタギャグストーリーです。両津の破天荒な行動と奇想天外なアイデアが毎回事件を引き起こし、そのたびに周囲を巻き込んで大騒動になります。1話完結のスタイルが多く、現代社会の風刺も交えた内容は幅広い読者に愛されました。

頭文字D(しげの秀一)

「頭文字D(イニシャルD)」は、しげの秀一による漫画作品で、1995年から2013年まで『週刊ヤングマガジン』にて連載されました。

物語の中心は群馬県の峠を舞台に、主人公・藤原拓海が父の車「AE86スプリンタートレノ」を駆り、走り屋たちと公道でのレースを繰り広げる姿です。高校生でありながら天性のドライビング技術を持つ拓海は、次々に挑戦者とバトルを行い、やがてプロジェクトDという精鋭チームでさらに大きな目標へと挑んでいきます。リアルなレース描写と実在の車種が登場することで、多くの車ファンの心をつかんだ作品です。

ヒカルの碁(ほったゆみ・小畑健)

「ヒカルの碁」は、ほったゆみ原作・小畑健作画による漫画で、1999年から2003年まで『週刊少年ジャンプ』に連載されました。

主人公・進藤ヒカルは、祖父の家で囲碁盤を見つけたことをきっかけに、平安時代の天才棋士・藤原佐為の霊に取り憑かれます。囲碁の知識が全くなかったヒカルですが、佐為の指導を受けながら棋士として成長し、囲碁界に挑戦していくことになります。佐為とともに「神の一手」を目指しながら、同世代のライバル・塔矢アキラとの対局や成長が描かれる、青春と囲碁をテーマにした感動作です。

この作品は多くの読者に囲碁の魅力を広め、社会現象にもなりました。

犬夜叉(高橋留美子)

漫画『犬夜叉』は、高橋留美子によって描かれた作品で、1996年から2008年まで『週刊少年サンデー』に連載されました。

物語の舞台は戦国時代。現代の女子中学生・日暮かごめが、古代の日本にタイムスリップし、半妖の少年・犬夜叉と出会い、あらゆる願いを叶えるとされる「四魂の玉」を巡る旅に出ます。物語では、50年前に犬夜叉が巫女・桔梗と心を通わせていたものの、お互いに裏切られる形で悲劇が起こった過去が明かされ、やがて犬夜叉とかごめが協力して敵・奈落に立ち向かう冒険が描かれます。

かごめと犬夜叉の関係や仲間たちとの友情、四魂の玉の因縁が物語の大きな軸となって進んでいきます。

聖闘士星矢(車田正美)

『聖闘士星矢』は車田正美による漫画作品で、1985年から1990年まで『週刊少年ジャンプ』に連載されました。

物語は、古代ギリシア神話をベースに、女神アテナを守護する聖闘士(セイント)たちが、地上の平和を守るために戦う姿を描きます。主人公・星矢は「天馬星座(ペガサス)」の聖闘士として厳しい修行を経て仲間とともに成長し、仲間の龍星座の紫龍、白鳥星座の氷河、アンドロメダ星座の瞬、鳳凰星座の一輝とともに戦いに挑みます。

主要な敵である冥王ハーデスや海神ポセイドン、十二宮の黄金聖闘士など、さまざまな試練と戦闘を通じ、友情や信念を描き出しています。

きまぐれオレンジ☆ロード(まつもと泉)

『きまぐれオレンジ☆ロード』は、まつもと泉による作品で、1984年から1987年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されました。

物語は、超能力を持つ少年・春日恭介と、クールでミステリアスな美少女・鮎川まどか、そして元気で積極的な檜山ひかるとの三角関係を中心に展開されます。恭介は引っ越した先の街で出会ったまどかに一目惚れしますが、ひかるからも好意を寄せられ、二人の間で揺れ動くことに。

恭介の優柔不断な性格やまどかとひかるの友情、そして3人の関係の変化を繊細に描きつつ、青春ラブコメの雰囲気が楽しめる作品です。

まことちゃん(楳図かずお)

『まことちゃん』は楳図かずおによるギャグ漫画で、1976年から1981年まで『週刊少年サンデー』に連載されました。その後、1988年から1989年にかけて「平成版」として再連載もされています。

本作は幼稚園児・沢田まことを主人公に、彼が「ビチグソ」など奇抜なギャグや下ネタを交えた日常を描きます。まことちゃんの「グワシ」や「サバラ」など独特の言葉づかいやシュールな展開が読者に衝撃を与え、1970年代後半を代表するギャグ漫画として人気を博しました。

まことの奇想天外な行動や一家の日常が面白おかしく描かれ、楳図かずお作品の中でも特にユニークな存在となっています。

みどりのマキバオー(つの丸)

『みどりのマキバオー』はつの丸による漫画で、1994年から1998年まで『週刊少年ジャンプ』に連載されました。

本作は競馬をテーマに、小さな白馬・ミドリマキバオー(通称うんこたれ蔵)が、過酷な訓練やレースを通じて成長していく姿を描いた動物漫画です。母との再会や、騎手の山本との絆、ライバルたちとの激戦を経て、マキバオーが競走馬として名を馳せるようになる過程が描かれています。

ギャグ満載ながらも感動的なドラマが展開され、シリアスな競馬ストーリーとしても評価されています。

銀牙 -流れ星 銀-(高橋よしひろ)

『銀牙 -流れ星 銀-』は高橋よしひろによる漫画で、1983年から1987年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されました。

物語は、熊犬の血を引く犬・銀が、凶暴な人食い熊「赤カブト」への復讐を誓い、仲間の犬たちとともに戦いに挑む冒険劇です。銀は、祖父や父の仇を討つため、日本各地から勇敢な仲間を募り強敵に立ち向かいます。友情と成長、仲間との絆が描かれ、国内外で熱烈な支持を集めた作品です。

続編として『銀牙伝説WEED』もあり、長く愛される動物格闘漫画として知られています。

今日から俺は!!(西森博之)

『今日から俺は!!』は西森博之による漫画で、1988年から1997年まで『増刊少年サンデー』と『週刊少年サンデー』に連載されました。

千葉県の高校を舞台に、三橋貴志と伊藤真司の2人がヤンキーの日常と騒動を繰り広げるギャグとバトル要素が満載の作品です。金髪で奇抜な三橋と真面目な伊藤のコンビが、さまざまな敵や事件に立ち向かいながら友情を育んでいきます。

2018年に実写ドラマ化され、再び話題を集めた不良ギャグ漫画の傑作です。

燃える!お兄さん(佐藤正)

『燃える!お兄さん』は佐藤正によるギャグ漫画で、1987年から1991年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されました。

主人公のケンイチが、家族や学校の友人たちと繰り広げるハチャメチャな日常を描きます。作中では、「動物語」という言語を話すキャラクターが登場し、異次元の笑いと学園生活、さらには宇宙人や格闘シーンなど奇想天外な要素も加わります。

最初はギャグ路線を中心に進み、後半では格闘要素も含まれた破天荒な展開が話題を呼び、アニメ化もされました。

修羅の門(川原正敏)

『修羅の門』は川原正敏による格闘漫画で、1987年から1996年まで『月刊少年マガジン』で連載され、その後2010年から2015年には続編『修羅の門 第弐門』も発表されました。

千年不敗の格闘技「陸奥圓明流」の使い手である陸奥九十九が、最強の格闘家であることを証明するために数々の武道家や格闘家たちと戦いを繰り広げます。異種格闘技やボクシングなど、多彩な技の駆け引きと白熱の戦闘シーンが描かれ、格闘技漫画として高い評価を得ました。

め組の大吾(曽田正人)

『め組の大吾』は曽田正人による漫画で、1995年から1999年まで『週刊少年サンデー』に連載されました。

消防士の朝比奈大吾が、自身の命を顧みずに人々を救うため奮闘する姿を描きます。幼少期に体験した火災をきっかけに、消防士を志すようになった大吾は、現場での危険と向き合いながら人命救助に励み、成長していきます。

消防隊員の厳しさや覚悟、仲間との絆が描かれており、続編『め組の大吾 救国のオレンジ』も連載されるなど、災害救助の世界に対するリアルな描写が特徴の作品です。

電影少女(桂正和)

作者は桂正和。『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1989年51号から1992年31号まで連載され、最終回は1992年ウインタースペシャルに掲載されました。

あらすじは、優しい心を持つ高校生・弄内洋太が、失恋した夜に偶然見つけた不思議なビデオショップ「GOKURAKU」で借りたビデオから出てきた「ビデオガール」天野あいと出会うことから始まります。洋太の恋を応援するためにやってきたはずのあいですが、再生の失敗により素直でおちゃめな性格に変わり、2人はやがて互いに惹かれ合っていきます。しかし、ビデオガールには「恋愛禁止」の掟があり、2人の関係は厳しい試練にさらされます。

物語は、洋太の成長と、あいとの切なくも温かな恋愛模様を軸に、友情や純粋な思いが描かれた青春恋愛ストーリーです。

H2(あだち充)

作者はあだち充。『週刊少年サンデー』(小学館)にて1992年32号から1999年50号まで連載されました。

物語は、エースピッチャーの国見比呂とスラッガーの橘英雄という二人の野球少年、そして彼らの幼なじみであり恋の相手でもあるひかりと春華を中心に展開します。怪我で一度は野球を諦めた比呂は、野球部のない千川高校でひょんなことから野球を再開し、仲間とともに甲子園を目指すことに。対する英雄は、野球名門校・明和第一でエースとして活躍し、比呂との対決を待ち望みます。

友情とライバル心、そしてそれぞれが抱く恋愛感情が絡み合い、青春を駆け抜ける物語は、野球の試合を通して次第にクライマックスへと向かっていきます。

うしおととら(藤田和日郎)

作者は藤田和日郎。『週刊少年サンデー』(小学館)にて1990年6号から1996年45号まで連載されました。

物語は、寺の息子である蒼月潮が、ある日地下の蔵で見つけた古槍に封印されていた妖怪「とら」と出会うところから始まります。周囲の人々を守るために潮は槍「獣の槍」を抜き、封印を解いてしまったことで、強力な力を得る一方、妖怪たちとの果てしない戦いに巻き込まれます。潮ととらは激しく対立しながらも、最強の大妖怪「白面の者」を倒すために次第に深い絆で結ばれていきます。

旅を重ねる中で出会う仲間たちや数多の敵、隠された謎を通じて潮は成長し、物語は壮絶な最終決戦に向かっていきます。

GTO(藤沢とおる)

作者は藤沢とおる。『週刊少年マガジン』(講談社)にて1997年2号から2002年9号まで連載されました。

主人公の鬼塚英吉は、かつて「鬼爆」と呼ばれた最強の不良で、夢と現実のギャップに悩む若者。ある時ふと「最高の先生になる」という夢を抱き、中学校教師の職に就きます。新米教師として学園に赴任した鬼塚は、型破りな行動で生徒たちの悩みや問題を次々と解決し、徐々に信頼を得ていきます。

不良ならではの豪快な性格と情に厚い一面で、生徒や保護者の固定観念を破り、学園のさまざまな問題をユーモラスかつ人情味たっぷりに描いた学園コメディです。

クローズ(高橋ヒロシ)

作者は高橋ヒロシ。『月刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて1990年から1998年まで連載されました。

鈴蘭高校は「カラスの学校」とも呼ばれる不良の巣窟で、常に派閥争いや喧嘩が絶えない学園。そんな鈴蘭に転校してきた坊屋春道は、持ち前の喧嘩の強さで次々と仲間やライバルを増やし、不良たちの信頼を得ていきます。学校全体に波乱が巻き起こる中、春道は仲間たちとともに友情を育み、さまざまな抗争に挑むことに。

生き様を賭けて戦い続ける不良たちの姿を通して、男の友情や熱い青春が描かれる不良漫画です。

ROOKIES(森田まさのり)

『ROOKIES』は、森田まさのりによる日本の野球漫画で、1998年から2003年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されました。

この作品は、教師として二子玉川学園高校(通称ニコガク)に赴任してきた新人教師・川藤幸一が、荒れ果てた野球部の生徒たちを甲子園出場という夢に向かわせる物語です。かつて甲子園出場の経験がある同校の野球部は、不祥事により活動停止状態となり、部員たちは荒れた生活を送っていました。野球部の再建を目指す川藤は、野球の知識はないものの、熱意と愛情で部員たちと真剣に向き合い、徐々に彼らの心を動かしていきます。次第に団結した彼らは、さまざまな困難を乗り越え、甲子園を目指して奮闘する青春ストーリーです。

寄生獣(岩明均)

『寄生獣』は、岩明均によるSFスリラーマンガで、1989年に『モーニングオープン増刊』で連載が開始され、1990年から1995年まで『月刊アフタヌーン』(講談社)で続けられました。

この作品は、ある日突然地球に飛来した「寄生生物」が人間に寄生し、彼らの頭部を支配し他人間を捕食する物語です。主人公の高校生・泉新一は寄生生物「ミギー」に襲われるものの、右腕に寄生されるに留まり、共生関係を築くことになります。人間と異星の寄生生物という異なる価値観が交錯しながら、新一とミギーは、人間社会に紛れ込む他の寄生生物との壮絶な闘いに身を投じていきます。

生存や生命の意義についての問いかけがテーマとなっている、哲学的な作品です。

浦安鉄筋家族(浜岡賢次)

『浦安鉄筋家族』は、浜岡賢次によるギャグ漫画で、1993年から2002年に『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載されました。

千葉県浦安市を舞台に、小学2年生の大沢木小鉄とその家族や友人たちのドタバタな日常を描いています。常識を超えたハチャメチャな登場人物たちが繰り広げる過激でシュールなギャグが特徴です。

下ネタや暴力的な突っ込みも多く、ユニークな擬音表現やパロディも満載で、独特のテンポとテンションの高さで人気を集めました。日常の中で巻き起こる非日常的な展開と個性豊かなキャラクターたちの行動に、爆笑必至の作品です。

3×3 EYES(高田裕三)

『3×3 EYES』は、高田裕三による伝奇ロマン作品で、1987年から2002年まで『ヤングマガジン増刊海賊版』および『週刊ヤングマガジン』(講談社)で連載されました。

物語は、不死身の体を持つ少年・藤井八雲と、三つ目の瞳を持つ妖怪「三只眼吽迦羅(さんじやんうんから)」の少女・パイが中心です。八雲は、偶然出会ったパイにより「无(ウー)」という不死身の存在となり、彼女が「人間になりたい」という願いを叶えるために二人で冒険の旅に出ます。彼らは、「人化の法」を探しながら、妖怪や強敵との戦いに立ち向かい、次第に彼らを取り巻く大きな運命や宿命が明らかになっていきます。

異国情緒漂う世界観と、アクション満載の物語が魅力の作品です。

エンジェル伝説(八木教広)

『エンジェル伝説』は、八木教広によるギャグ要素を交えた学園漫画で、1993年から2000年まで『月刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されました。

見た目は悪魔のように恐ろしいものの、純粋で心優しい少年・北野誠一郎が主人公です。彼が転校した碧空高校では、周囲が彼の風貌から「伝説の不良」と勘違いし、勝手に恐れられてしまいます。次第に北野は周囲の不良たちから一目置かれ、彼の意思とは関係なく“最強の番長”と噂されてしまうドタバタ劇が展開されていきます。

彼の心優しさや誤解から生まれるトラブルが笑いを呼び、意外な展開で人々を魅了するコメディ作品です。

セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん(うすた京介)

『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』は、うすた京介によるギャグ漫画で、1995年から1997年まで『週刊少年ジャンプ』に連載されました。

本作は、主人公の花中島マサルが高校で新たに設立した「セクシーコマンドー部」を舞台に、謎の格闘技「セクシーコマンドー」を巡る奇想天外な日常が展開されます。マサルと個性豊かな仲間たちは、ユーモアあふれる日常を繰り広げながら、型破りなギャグを通して笑いと混乱を巻き起こします。

連載当初から支離滅裂なストーリーや独自の世界観で人気を集め、セガの玩具やテレビ番組などのパロディが随所に見られるなど、シュールな笑いが特徴です。アニメ化もされ、以降のギャグ漫画に多大な影響を与えた作品です。

NINKU-忍空-(桐山光侍)

『NINKU -忍空-』は、桐山光侍による格闘・ギャグ漫画で、1993年から1995年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されました。

この物語では、「忍空」と呼ばれる架空の武術を用いる忍空組の一員、主人公の風助が、仲間たちとともに戦乱に立ち向かう姿を描きます。連載は何度か中断と再開を繰り返し、過去と現在を行き来する形式で物語が展開されました。忍術と空手を組み合わせた独特の技を駆使しながら、風助がさまざまな強敵と対峙し、仲間たちと共に成長する姿が描かれます。

2005年からは続編『忍空 〜SECOND STAGE 干支忍編〜』も『ウルトラジャンプ』で連載され、こちらも人気を博しました。また、アニメ化もされ、独自の忍術アクションが話題を呼びました。

サイコメトラーEIJI(安童夕馬・朝基まさし)

『サイコメトラーEIJI』は、原作・安童夕馬(樹林伸)、作画・朝基まさしによるミステリー漫画で、1996年から2000年まで『週刊少年マガジン』で連載されました。

物語は、物に触れることで記憶の断片を読み取る「サイコメトリー」能力を持つ不良少年、明日真映児が、警視庁の女性刑事・志摩亮子と協力し、複雑な事件を解決していく姿を描きます。映児の能力と志摩のプロファイリングが相まって、凶悪な犯罪や猟奇的な事件の真相に迫っていきます。

続編『サイコメトラー』も2011年に連載され、映児の新たな成長と挑戦が描かれました。

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